廃車の処理には高等なテクニックが必要となる

h_027車を廃車にするというのは手続きも面倒ですが、解体処理が必要になってきてこれは素人ではとてもできません。解体処理は解体業者に持ち込んでしてもらうのですが、車の解体というと私たち素人がまず考えるのはぺしゃんこにするスクラップです。テレビや映画でもよく出てきて、奪われたり盗まれたりした主人公の愛車を仲間に協力してもらって探し回り解体業車を探し当て、ぺしゃんこになる寸前のところで主人公が滑り込んでプレス機を止めて救い出すというストーリーをよく見ますが、現実にはぺしゃんこになる寸前まで来ている車は、寸前で助け出されようがもうすでに走行はできない状態になっているようです。
(参考:自動車を廃車にするべき目安とはどれくらいなのか

自動車が解体業者に持ち込まれてからぺしゃんこになるまでには、ガソリンを完全に抜く、冷却水やオイルなども完全に抜いて、エアコンに使われるフロンガスも回収、エアバックも一つ一つ破壊していくそうです。そして鉄とそれ以外のものを分けて取り外し、エンジンや足回りなどを取り外した後にやっとプレス機の出番です。その前に再利用できる部品も取り外すようなので、映画やドラマのようにいくらスクラップ寸前で救い出されたとしてもとても自動車として走らせることはできそうにありませんし、さらにその車の中に気を失った人が乗っていて・・・などはまずありえないということですね。